コロナ流行中の外来診療 未分類

民間病院の厳しいコロナ診療体制②

感染拡大でギリギリな民間病院でのコロナ診療

前回は民間病院が可能な範囲で発熱患者の診療を行っている様子をお伝えしましたが、今回はこのシステムでは対応が困難な、全身状態が悪くて歩けない患者さんが来院して大変だったお話です。。。

国・自治体は民間病院にもコロナ用のベッドを増やして欲しいようですが、現実的には非常に厳しい状況が見えています。。。これからどうなることやら・・・

 

施設からきた寝たきりに近い発熱高齢者

 

つい先日、僕が手伝いに行っている民間の病院に、提携している施設(有料老人ホーム)から、入所者が発熱しているので診てほしいとの依頼があり、他の病院では断られ困っていたこともあって、診療依頼を受けることにしました。

 

施設で寝たきりに近い生活をしている患者さんで、施設の人が車で連れてきてくれました。来院後は外の待合室で待機してもらい、まずは前回の記事で説明したとおりの手順に従って、精度の悪い「コロナ抗原検査キット」で検査を行ったところ、コロナ陰性との結果が出ました。

 

手順に従って、院内の隔離室に移動してもらい、採血とCTを行ったところ、、、、、

 

 

 

肺のCTにはコロナ感染による肺炎の所見を強く疑う結果が!!!

 

 

 

さらに血液検査を施行したところ、、、、、

 

 

 

 

コロナ感染を強く疑う所見が!!!(CRPが約30、白血球は正常値)

 

 

 

 

また繰り返しになりますが、この検査キットは精度が低くて偽の陰性(実際には感染しているけど、検査は陰性)がよく出るんです・・・。従って、この発熱患者さんは、コロナウィルスに感染している可能性が極めて高い!、と判断しました。検査で陰性だった患者さんは院内に入ってきますが、コロナの感染者である可能性もかなりあるんです。

 

そして、血液検査の結果とCT画像の結果から入院が必要と判断したんですが、この中規模の民間病院では設備的に入院することは困難で、そんなことをしようものなら医療者・入院中の患者さんに一気に感染が拡大してニュースになってしまいます。

 

そこで、受け入れてくれる病院を探さなければいけなくなってしまったのですが、悲劇的なことに、受け入れてくれる病院が全くなかったんです。。。

 

次回に続きます。。。

 

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