大学病院の話

大学病院の人事異動②(本当にあったちょっと怖い話編)

 

こんにちは。前回に引き続き、人事のお話です。

 

今回は、本当にあった怖い話です^^;

 

前回のお話で、主任教授が全ての人事権を掌握し、大学病院・関連病院の異動に影響力を発揮する、ことをお話しました。

まず一つ目は、ある意味、北朝鮮のような感じのお話です

 

【本当にあった怖い話①】

某旧帝国大学系の大きな大学で、長年にわたり大学で研究に勤しんでいる講師の先生がいました。それなりに成果を出して、それなりに研究費も獲得し、将来はどこかの大学の教授になると期待されていました。

しかし、ある春の日、同僚の先生と意見がぶつかり、なぜか「あの先生は性格が悪い」という噂がしきりに流れるようになり、なんとなくその先生は性格が悪いかもしれないと周囲の人が思うようになっていきました。

 

そして、ある秋の日、突然教授に呼ばれ、

 

「明後日から、(市街からはちょっと遠いのんびりとした)A病院に赴任しなさい

といわれたそうです。

なにがあったか分かりませんが、そう言われてしまうと、”No” とは言えません。

2日後には大学に溜まった荷物を片付けて、病院に赴任しなければいけません。。

 

 

医局のほかの先生も、さすがに教授には何も進言できず、皆がぼーぜんとしている間に2日経過して、荷物をまとめてA病院に赴任されました。

本当に、いったい何が起こったのか、全く分かりませんが、こんな風に、非常に順風満帆であっても、教授の考え一つで人生が変わってしまうことすらありえます。

なんだか北朝鮮みたいだなぁ、と思う出来事でした。

 

 

それでは、教授の指示に”No”といったらどうなるのでしょうか??

実は、雇用は病院との契約になるので、不思議な人事権であることも説明しました。

次の事例を見てみましょう

 

【本当にあった怖い話②】

B大学病院に非常に優秀な准教授の先生がいました。次期教授との呼び声も高く、医局員にも慕われて、誰しもが当時の教授が定年になった後、新たな教授として全てを引き継ぐと考えられていました。

そして、当時の教授が定年となり、全国公募での教授選が行われました。すると、驚いたことに、優秀だった准教授の先生を遥かに上回るすごい先生が他の大学から教授選に応募してきました。

 

紆余曲折の後、なんと当選したのは外の大学から応募した先生で、准教授の先生は教授選に落選してしまいました。

 

通常であれば、戦いに敗れた准教授の先生は、大学から身を引いて関連病院の部長になるか、別の大学の教授選に応募して、大学を出て行くかを選ばなければいけません。(新たな教授も戦った候補者を扱いにくいでしょうし・・・)

 

しかし、この准教授の先生は、新教授が有名な病院の部長職を準備して辞表を書いて欲しいとお願いしても、「病院との契約だから、お前に指示される覚えはない!」と慣例を無視して、大学に無理やり残留し続けました。

 

法学部の先生の友達に聞いたところ、あくまで慣習であって、法律的にはどうやら、無理やりやめさせることはできないみたいです。

 

その後は准教授の先生の派閥と新教授の派閥に分かれ、准教授の先生は「新教授を認めない」などと言って、医局を分断し、関連病院も分断し、そこの医局は2つに分裂してしまいました。10年以上、そんな状況が続いて、次の教授が赴任されてからまた一つの普通の医局に戻りました。

 

医学部や大学病院では、こんな権力闘争が結構頻発しています。

個人的には、あまり係わりたくないんですけどね・・・・

 

というわけで今日の結論は、

・教授の考え一つで人生設計が狂うときがある

・覚悟を決めれば、教授の方針に徹底抗戦することができる

 (幸せかどうか分かりませんが・・・)

・権力闘争には近づかないのが一番である!

 

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