コロナ流行中の外来診療 大学病院の話

大学病院から見た最近のコロナ感染状況①

大学からみた最近のコロナウィルス感染事情

緊急事態宣言でステイホーム・いろいろと自粛な毎日が続いていますね。テレビからの情報では、緊急事態宣言の効果が出てきたせいか、1日の感染者数が少しずつ減少しているようにも見えます。そんな中、まだまだ医療体制が大変で、緊急事態宣言の延長が必要だというマスコミの報道も加熱してきているように思います。

 

そんな状況もあり、今回は大学病院から見た実際の医療状況・コロナの現状をお伝えし、また個人的な考えになってしまいますが今後の展望についてもお伝えします!

 

ベッド状況は依然として厳しい

大学病院では、これまで重症者を中心に受け入れを行い、軽症・中等症の患者さんは近隣の病院にお願いするという住み分けを行ってきましたが、近隣の病院にも次々とクラスターが発生し、発熱した患者さんが溢れて入院できない状況になってしまっています。

 

そこでいよいよ、大学病院でもコロナ患者さん用のベッドを大幅に増やし、中等症の患者さんもどんどん受け入れる方針となり、その準備を着々と進めています。(おそらく自治体や国からの強い要請があったのではないかと思います)。

 

さらに、近隣の病院ではこのような状況を鑑みて、発熱患者の受け入れが難しくなっており、発熱した人の行き場がなくなりつつあります。最後の手段として、救急車を呼べば救急隊が病院を探してくれたのですが、最近は救急隊がいろんな病院に電話しつづけても受け入れ病院が見つからないほどの状況になっています。

 

大学病院の機能を制限

コロナ感染者用の病棟を増やすに当たって、残念ながら何とか維持してきた大学病院高度な医療を提供するという機能を削らざるを得なくなりました。機能を制限していくにあたり色々な段階があるようですが、まずはコロナ用の病棟を作るため、通常のベッドがかなり削減されることになりそうです。

 

例えば、これまで当院の循環器内科では20床のベッドで通常の入院患者を受け入れていました。しかし、通常の入院ベッドの削減のため10-15床くらいまでしかベッドを使えなくなってしまうため、患者さんの入院に制限をかけなければいけなくなります。

 

このため、通常の診療が縮小して、病気を治すために入院を心待ちにしている多くの患者さんは入院のベッドに空きが出るのを長い間待たなければいけなくなります。。。入院を待っている間に病状が悪化する可能性も十分に考えられます。。。ひょっとして・・・・・

 

 

 

これは医療崩壊では!?(涙)

 

 

 

とも思ったりしていますが、医療崩壊の定義はあいまいなので、何ともいえないところです。。

 

 

手指消毒・感染防御の徹底

病院に行っている人は何となく気づいているかもしれませんが、いたるところにアルコール消毒用のボトルが置かれ、医療スタッフはマスク・フェイスシールドなどで完全防御しているケースが増えました。特に、目の保護が徹底されるようになり、ゴーグルの着用が強く推奨されています。

 

僕もゴーグルを買いましたが、、、、、

 

とっても曇ってしまい、目が悪くなりそうです(涙)

 

また最近は、医療スタッフが何回アルコールで消毒しているのかチェックするデバイスなども登場して、非常にも病院側感染拡大抑制に敏感になっているような気がします。。そこまでしなくても・・・とも思ったりしますが・・・。

 

他にも色々なデバイスがお目見えしていますが、手をかざすだけで泡の石鹸が出てくる「ソープディスペンサー」が病院に登場し、とても便利だったので自宅にも購入してみました。実際家で使用してみると、非常に便利で石鹸ボトルの上をプッシュしなくても良いので衛生面でも非常に良かったです。

 

最近の家電の中ではかなりヒットだったので同僚の先生や看護師さんにこの話をしてお勧めしたら、既にみなさん使用してました・・・^^;(自分だけ遅れてました・・・)。。まだ使っていない方がいたら、安価でもありますのでお勧めです!!

 

(AMAZONで調べると色々種類がありますが、我が家ではこれで問題ありません↓)

 

長くなってきたので、今後の展望は次回に続きます。

 

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