緊急ではない症状での休日受診・救急車での受診
今回も、前回に引き続き、救急要請後にどんなことが待ち構えているか、見ていきましょう。(これまでの記事を読んでいない方は是非こちら:夜間・休日の受診、救急車での受診はお得?(1))。
救急車が病院に搬送してくれた後
救急隊が何とかして病院に搬送してくれた後、お医者さん、看護師さんによって体の状態のチェック、血圧や脈拍などのチェック、簡単な経過の確認が行われます。いったい何を確認しているのかというと、命に係わる危険な状態なのかどうかを判断しているんです!!
もし、少しでも命の危険が差し迫っている兆候があれば、すぐに点滴を準備して、検査を出し、いつ何が起こっても(たとえ心臓が止まっても)、何とかできるような体制を整えます。
一方、命の危険が差し迫っている兆候がまったくなかった場合には・・・
普通の待合室で診察を待ってもらいます。。。
そうです、救急車で来たとしても、歩いてきた人と同じように、待合室で待っていただきます。。。(最近は、救急車を受け入れる条件として、重症じゃなかったら待ちますよ~~~っとお伝えすることも多くなってきています)
そして、検査や順番をまったく気にすることなく、順番どおりに診察します。やっぱり、搬送時のチェックで、病状的に大丈夫そうなことが確認されているので、医療者側も安心しているというのもあるかもしれません。。
ちなみに、周りをみていると、だいたい2時間くらいお待たせしてしまう先生が多いように思います。
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注目の診療内容は!?
いよいよ、診察の順番が来て、詳しい病歴を聞いたり診察を行い、検査を提出します。検査で大きな心配がなければ、(検査を出す必要も無い状態であれば検査もしません)・・・
そのままお帰りいただきます。そして、以降の平日日中の受診をお勧めします。
このときの検査は、前々回お伝えしたように、病気を診断するための検査というよりも、緊急性の有無を判断するための検査である意味合いが強いので、検査項目は限られ、原因もはっきりさせることができないことが多々あります。
従って、患者さんを帰宅させる際には、
「検査で原因ははっきりしませんが、すぐに命に係わることはなさそうなので、後日受診してください」
とお伝えします。
救急要請から帰宅までの間、このように診療が行われます。次回は、先日来院された腰痛の患者さんがどうであったのか、来院して良かったと言えるのか、考えて生きたいと思います!
本日のまとめ
① 救急車で来院しても、緊急性が無ければ普通にお待ちいただく
② 限られた医療体制で診療され、問題なければ帰宅となる
③ 検査の目的が通常とは異なるため、症状の原因は明らかにならないことが多い
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