コロナウィルス対策による医学部(教育)への影響
前回は非常事態宣言による医学部の大変な状況をお伝えしましたが、非常事態宣言が解除され、いよいよ大学でも学生を大学に戻す取り組みが少しずつ始まっています。今回は引き続きコロナウィルスの流行による医学部への影響と取り組みについて、収束に向かっている現在についてお伝えしたいと思います。
非常事態宣言解除後の医学部(1-4年生)
前回お話したとおり、1年生から4年生は主に授業形式で勉強していましたが、コロナウィルスの流行によりすぐにオンライン講義に切り替わりました。そして、非常事態宣言が解除されてどうなったかというと・・・、
オンライン継続中です。。。^^;
やはり、偉い先生達の会議では「学生の健康を第一」に考え、通学や蜜による感染を防ぎたいとの意向が強いようです。しかし、偉い先生の意向だけではなくオンライン講義がなかなか評判でよ良いようです(笑)
特に今年入学した学生は、入学式もなければ未だに一回も登校していません。また、オンラインで全てが済んでしまうので通学の煩わしさから開放され、さらに実家が地方など遠く離れている学生は下宿する必要がまったくなく、未だにアパート・マンションを賃貸する必要がないため、経済的には非常に助かるようです。。。オンライン面談などをやっていると、少なくとも登校は夏休み明けからが良いとの意見もけっこう聞こえてきます(笑)。ひょっとすると、これが次世代の大学の形なのかもしれませんね^^
非常事態宣言解除後の医学部(5年生)
5年生は病棟実習が全てと言っても過言ではありません。また、6-7人の学生が1つのグループになり、1年をかけて全診療科を回っていくので、今後もずっと苦楽を共にしてしまうくらい仲良くなることも多いですし、仲間意識も強くなります。
そのせいか、4年生以下とは違い、5年生からは早く病棟実習を再開して欲しいという声が多数聞かれました。偉い先生方は、当初は夏休み明けからの実習の再開を検討していましたが、そんな学生からの強い熱意に押されて来週から週1回程度の登校・病院への立ち入りを許可する方針となりました!!
そんなわけで、今病院内では学生の実習再開に向けた準備を急ピッチで進めています。
が、、、、
なかなか大変な状況になっています。学生の登校を許可する代わりに「蜜」を避けるなどの指令が飛んでくるんですが、そもそも学生の待機する場所すらなく、蜜を避けろといわれても物理的に不可能です。
事務や看護部に空きスペースを学生の為に使用したいと折衝しても、ことごとく却下されます。
病棟実習を再開する方針はよいとしても、現実的には非常に困難な環境で、何故かどこからも協力が得られません^^;
というわけで、非常事態宣言が解除されてから、少しずつ学生を大学に戻す準備が始まっています。まだまだ手探りで、お話したような混沌とした状況もあり、本格的な再開は夏休み明けの9月以降になりそうです。大学生のみなさん、保護者の方々、着々と準備は進んでますので、あせらずに待っててください^^。。
非常事態宣言解除後の医学部(6年生)
蛇足ですが、最後に6年生もお話します☆。6年生はクリニカルクラークシップという自分の好きなところ(大学の好きな診療科でも外の病院でも、どこでも良いんです!)で病棟実習などを行える実習があり、僕も数名受け持っていたので、どんな実習を行いたいか聞いたところ、、、
「国家試験の勉強をしたい」
とのことでした^^;
やはりしっかり勉強しなければいけないのと、感染のリスクを減らすという点では、非常に良い判断だと思いました(笑)
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