大学病院の話

大学病院の役割(診療編・その1)

今回から、大学病院の役割について、何回かに分けて簡単に説明していきたいと思います。。

大学病院には主に3つの重要な役割があります。

 

  • 診療
  • 研究
  • 教育

 

 

まず、①,診療についてのお話です。

多くの方がご存知のように、殆どの大学病院では受診する際に紹介状が必要です。

その理由は、他の医療機関では診察・検査・治療が難しい患者さんに対して、高度な医療を提供するためで、紹介状もなく軽い症状で皆受診するようになると、すぐにシステムが破綻する気がします。

 

このように、大学病院の重要な役割の一つが、他の病院では診察が難しい患者さんに対して、「最後の砦」として高度な医療を提供することです。

実際に、他院から紹介されてくる患者さんは、非常に判断が難しいことも多くて、紹介患者さんの外来も大変ですし、時々、他院に入院中の患者さんが集中治療室に直接転院してくることもあります。(GW中にも一人集中治療室に入っていました・・・涙)

一方、このような難しい患者さんに対応し、病気の診断・治療ができるように、検査体制が充実していて、大体の検査が大学病院だけで完結することが多く、非常に恵まれていると思います。

 

そして、大学病院の大きな特長の一つは、なんといっても、、

「お医者さんの数が多い」

ことです。

 

専門医がたくさんいて、話し合いの中で診断・診療方針を考えていくので、ここが高度な診療に直結している核心的な特徴だと、個人的には考えています。

(つづく)

 

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