前回は、教授選の大切なポイントをお話しましたが、今回は教授選の始まりからその終わりまでを見ていきましょう。
【教授選の開始】
まず、現教授の定年が近くなってくると、あらたな教授募集の公表が行われます。
一応、全国の大学に向けて情報が発信されるようです。
そして、教授選は正式には「教授選考会」とか「教授選考セミナー」などといわれ、大学内に委員会が設置され、委員長が選任されます。
この頃、医局内では、
「あそこの先生が出馬しているのでは・・・」
「医局内のあの先生が応募している」
「あの先生が当選したらやめる!!」
などの、憶測が飛び交います^^;
公募後、応募者からどんどんと書類が届きます。
応募者の数は、一概には言えませんが、
医学部関係では20-30人程
その他の学部では100-200人程
といわれます。
さすがに100人を超えてくると、1人1人を吟味することは不可能なので、書類選考でふるいにかけることもあるそうです。
【選考開始】
教授選考会の委員と委員長が応募者と面接をして、1次先行、2次選考、と候補者を絞っていきます。
応募している本人は、ほとんど応募していることを秘密にしますし、選考のこの辺は内密に行われることが多いので、正確な情報はあまりありません。
(ちなみに、友達の医局の教授が、医局員に内緒で有力大学の教授選にちゃっかり応募していた、ということもありました。。。)
我々医局員は選考会の委員の先生から少しずつ漏れてくる情報に一喜一憂しています。
「あの性格の悪そうな先生が残っている・・・」
「医局のあの先生は既に落ちた・・・」
「残っている先生の中では、あの先生がましか」
などなど、医局の中でもヒソヒソと情報が飛び交います。
【最終選考】
選考委員会が候補者を3-4名に絞込み、教授会でプレゼンテーションを行ってもらい候補者の投票を行う、最終選考会が行われます。
ここがまさに「白い巨塔」で出てくるシーンで、実際の雰囲気とテレビの感じがけっこう似ているなぁと思うことがあります。
我々医局員は、いよいよ明らかになった候補者について、
「あー、あの先生か~、いい先生だよ」
「あの先生が教授になったら北朝鮮だ」
「どの先生になっても医局を辞める」
などなど、悲喜こもごもで選考を見守ります。
この次期が一番どきどきする頃です。。
【新たな教授誕生・新たな戦いへ】
投票が行われた後、委員会で結果が確認され、候補者に通知されます。
教授選考に複数応募している先生もいて、
「当選しました」と通知しても
「某大学の教授選考に通りそうなので辞退します」
ということもしばしば起こります。
なので、本人の就任希望を確認して、新たな教授が誕生しま、勤務開始日が決定します
ここでようやく教授選考会が終了するのですが、医局ではある意味、ここから大きな戦いが始まり、様々なことが数年かけて勃発していきます。
教授選考後についてはまた次回!
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