こんにちは。今回は前回に引き続いて、大学病院のお休みについてのお話です。
前回のお話の通り、平日は朝から晩まで働いているので、外来や入院中の患者さんに、
「毎日、夜遅くまで大変ですね~」
とよく言われます。確かに、その通りなんですが、実は・・・
お休みは割りとあるんです!!
なんてったって、チーム医療ですから!!
というわけで、今回は大学病院のお休み事情についてみていきます。。
① 当直の回数
普通の病院は、週に一回くらいは当直が回ってくる気がしますが、大学病院はスタッフが比較的多いこともあって、2週間に1回程度なことが多いです。
しかも、週末や休日のお休みは、月1回くらいです。。
というわけで、夜ぐっすり寝られる日が、普通の病院よりも少し大目です
② 長期のお休み
年末年始、ゴールデンウィーク、シルバーウィークといった連休は???といいますと、
基本的にはカレンダーどおりのお休みです(一応、国公立病院ですから!)
ただ、以前お話したとおり、各診療科は必ず1人だけスタッフを当直させなければいけないので、どんなに連休が長かろうと、必ず1人差し出さなければ行けません。
とはいっても、大晦日やお正月くらい、自宅でのんびりしたいですよね~~
というわけで、みんなが休みたいと思う日はくじ引きで決める事になっているんですが、有難い事に、若者優先で当直してくれるシステムがあって、年末年始の当直はあまりやる機会がなくなってきました。。
とはいっても、ついこないだお正月の当直とクリスマスイブの当直をやらされましたが・・・
普通の病院だと、スタッフが少ないので、世間がお休みの日にも結構な頻度で働いているんではないかと思います。
③ 夏休み
これもまた、実は、大変恵まれています!
スタッフが多いので、比較的好きな時期に1週間ほどのお休みがいただけます!
しかも、チームで患者さんを診ているので、自分がいなくても全く困りません。
普通の病院では、休み中にも病院から患者さんに関連して電話がかかってくるところもあると聞きます。
病院から電話がかかってきたら、お休み気分が台無しに・・・
これもスタッフの多さがなせる業ですね!!
④ 有給休暇
これは・・・
制度としてはあるんですが、使っている人をあまり見たことがありません・・・
言えば使えると思うんですが、チームが困ったことになる可能性があり、積極的には使えない可能性が・・・
おそらく、これは普通の病院でも一緒であるような気がします。。
⑤ 急にお休みが必要になったとき
たとえば、お子さんが熱を出した、自分の体調が悪くなった、家族内にこまったことがおきた、などなどの緊急事態の際は緊急ですがお休みを頂きたいところですよね。
大学では、有難い事に、そんな際にはすぐにお休みが可能です!
自分の外来の日であっても、緊急事態の際には、他の先生に代理でやってもらうこともあります。(僕も突然発熱したときに、なんと、偉い先生が外来を代わりにやってくれました。非常に恐縮でした^^;)
普通の病院では、なかなかすぐに休むことは難しいと思うので、この点もかなり恵まれているな~、と思います。
ということで、大学病院のお休み事情をまとめると、
・ 当直の回数は少し少なめ
・ 長期休暇・夏休みは恵まれていて、比較的お休みがおい
・ 有給休暇は制度としてはあるがなかなか使えないが、緊急事態時にはすぐに休める
こうしてみると、一長一短ですね。。大学病院といえど、働き方改革が少しずつ進んでいるような気がしますので、将来はもう少し楽になるかもしれませんね。
医療者を目指している皆さん、将来的には今よりも労働環境は改善される可能性が高いと思うので、心配せずにがんばっていただければと思います。
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