大学病院の話

大学病院の人事⑤(教授選のその後)

 

これまで教授選の始まりから終わりまで見てきましたが、医局員にとっては、教授選の週終了が新たな戦いでもあるんです。

今回は、教授選の終了から見ていきましょう!

【新教授誕生!】

新たな教授が誕生すると、他の診療科の主任教授を集めて、まずは大きなホテルの一角で「新教授就任パーティー」が開催されまず。

他の診療科の教授が終結し、一人一人祝辞を述べていきます。

非常に眠たくなりますが、医局員はもちろん強制出席です(涙)

そして、永遠に続く祝辞を聞き、拍手を繰り返します。

 

「新教授就任パーティー」が終わったら、いよいよ新たに就任した教授が本格的に始動します。

まず、大学にいる医局員・関連病院の部長を一人一人呼んで面談を実施し、どんな人がいるのか、何をやっているのか、着々と調べていきます。

(人によっては、人物リストを作成するという噂も・・・)

「こいつは要らないから外の病院へ・・・」

「こいつは論文をかけそうだから、大学に残しておくか・・・」

「こいつは扱いづらいなぁ・・・」

など、必要な人材、不要な人材を心に留めて、将来の構想を練っていくことになります。

 

平和に大学で暮らしてきた先生にとっては、とっても恐ろしい面接ですね^^;;

 

 

 

【人事権発動!】

就任してしばらく経つと、いよいよ人事が動き始めます。

偉くなりたいと思っていない先生は、教授交代を機に、医局を辞めて、のんびりとした病院に就職したり、また、開業したり実家を継いだりすることも非常に多く、人員がガラッと変わることもあります。

ずっと大学に居て、大学から離れたくないと考える先生方も少なくないので、このような先生が自発的に医局を離れたあと、いよいよ人事権が発動します。

 

夏から秋頃に、新教授が個別に医局員を教授室に呼び始めます。そして・・・

 

「来年度からA病院に行ってくれないか」

 

と打診が始まります。

 

優秀な医局員には、

「〇〇大学の教授選に出てみないか」

との打診もたまにあります。。

 

やはり大学の医局員の新陳代謝を計る為に、ある程度の年齢の医局員は、他の大学の教授選に出馬してもらうか、それが難しければ関連病院の部長などの役職を打診していかなければ行けません。そうしなければ求心力が維持できないのかもしれません。

 

このときに、「ずっと大学に居たから、外の病院にはいきたくない!」 という人が必ず出現します。

 

これが大きな争いになってくるんです。

 

教授の人事異動に逆らうということは、すなわち医局を辞めることを意味しますが、辞めずに居座ろうとする先生が出現するんです。

 

教授「来年度はA病院に行ってください」

医局員「行きたくありません」

教授「研究もあまりやっていませんし、若い先生にも大学で勉強する機会を与えなければいけません」

医局員「無理やり異動させるのはパワハラです」

教授「・・・」、、、「君はこれからは医局員ではありません(怒り)、他の人も彼とは口をきかないように!!(怒)」

 

 

→教授派閥と医局員派閥に分かれて壮絶な戦いが始まります

 

 

逆に、露骨に異動前の大学からごっそりと部下を連れてきて、もともといる医局員を奴隷のようにしたり、医局員にパワハラに近いことを行いみんなから嫌われてしまったりすることも結構あるそうです。

 

このような状況になると、医局員がごっそり辞めて医局が崩壊したり、医局員が反乱を起こして新教授を引きずりおろそうとするなど、大変な争いが起こり、医局員・教授が疲弊していきます。。

 

このように、教授選とは、我々が直接選べない上司がやってきて、突如自分の運命がどーーんと変わってしまう恐ろしいイベントなんです。

 

入局すると、一度は経験せざるを経ないイベントですが、あまりかかわりたくないというのが本音ですね。。

 

 

本日の結論、

・新教授は、教授選の後の教授就任パーティーで華々しくデビューする

・自分達が選べない新教授が、医局員の人生を握る事になる

・時に、医局員は奴隷のようになる

 

医学部生、研修医の皆さんは、入局の際には十分に注意してください!!

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