大学病院の話

大学病院の人事①(人事の仕組み編)

 

こんにちは。前回までは大学病院での日々とお休みについてお話して来ました。こんな勤務環境なんですが、不思議なことに、「大学病院で働きたい!」という人もいれば、「大学病院からはやく出て行きたい!」という先生まで幅広くいらっしゃいます。

というわけで、今回から、人事にまつわるお話です。

 

大学病院と医局と関連病院

どうしたら大学病院で働けるのかというと、まずは、

「医局」

に入らなければいけません。

 

医局とは、白い巨塔を思い浮かべる方も多いかもしれませんが、一緒に勉強していこうというお医者さんの任意の団体です。

大学に存在する「医局」は、大学で勉強している医学生がお医者さんになったらどんどん入会してくるので(これを入局といいます)、どんどん医局のお医者さんが集まり増えていきます。

(すなわち、大学病院は自前でお医者さんを育てているので、お医者さんが居なくなることは無いんですね^^)

 

一方、普通の病院は、お医者さんを探して確保しないと立ち行かなくなってしまいます。お医者さんを確保する為に、大学の医局に「お医者さんを派遣して欲しい」とオファーを出します。

オファーを受けた大学の医局は変な病院に貴重奈人材を派遣するわけには行かないので、条件が折り合えば人を派遣します。

このように、医局からお医者さんを派遣している病院を医局の「関連病院」と呼びます。

 

大学病院と関連病院の人事

このように、大学病院と関連病院はつながっているので、もちろん人事も繋がっています。

そして、この人事権を一手に掌握している人は・・・

 

 

もちろん、(主任)教授です。

 

そして、以外に知られていないのは、

 

大学で定年まで雇用が保証されているのは、主任教授だけ

 

ということです。

准教授であっても、そのまま勤めたら教授になれるわけではなく、「主任教授」は全国公募の教授選で選ばれるので、准教授の先生は基本的のは自分の上司である教授の定年をまって後任を決める選挙にでるか、他の大学の教授選に打って出なければいけません。

 

逆に、将来的に教授選にでるだけの力がないと教授が判断すれば、関連病院に移動させ、別の人を准教授として昇進させるか連れてくるかなど、考えなければいけません。

 

ここまでの話で、多くの人が違和感を覚えたのではないでしょうか。。

 

なぜなら、准教授の先生は、病院に雇用されているのであって、医局で雇用しているわけではないからです。

医局がお給料を出しているわけではないのに、教授が人事権を掌握しているという不思議な関係は日本ならではのようです。。なぜそんな風習があるのかというのは、良くわかりません。。

 

しかし、教授が「関連病院に行ってくれ」といった場合には、すぐに病院に辞表を書いて職を辞さなければ行けないんです。

 

 

 

大学病院の人事異動の実際

最も重要な人事は、誰を大学の教員として招集し、臨床・研究を行っていくのか、(教授の求心力を維持するのに極めて重要だと思います)

次に、関連病院の部長を誰にするのか(変な人が部長になるとその地域の医療がおかしくなる可能性すらあるため)

です。

 

この辺までは、教授の意向が大きく反映されることが多いようです。一方で、それ以外の人事については比較的個人の希望が通ったり、医局長という中間管理職の先生が調整することも多いような気がします。中には、キックバックを目的に病院ごとの人事に口をだす先生も・・・ (裏の収入についてはこちらの記事を!;大学病院の給与事情⑤)

 

(大学やその医局によって様々です)

 

長くなってきたので、今回はこの辺で。。。

次回は、実際にあった恐ろしい人事についてお話させていただきます。

 

 

今回の話をまとめると、

・大学病院の人事は関連病院と繋がっている

・主任教授が人事の全権を掌握している

・人事の中でも、大学の教員・関連病院の部長は教授の意向が反映されやすい

 

でした。

 

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