コロナ流行中の外来診療 大学病院の話

最前線からみた最近のコロナ事情(1)(2020年8月初旬)

 

現場から見た最近のコロナ事情

最近は毎日のように、「今日の感染者は〇〇人」と速報され、その度に「PCR検査で全員検査だ!」とか「緊急事態宣言だー」など、いろんな学者がテレビに出てきていろんな事を言っています。そして、こぞって政府・自治体を批判しているような感じもします。何が正解なのか、誰が正しいのか、誰にも分かりません。。

 

そんな世の中ですが、実際に大学病院ではどのような様子なのか、マスコミがあまり伝えない医療の最前線について、このWEBを見に来てくれる皆様にこっそりとお伝えします☆

 

コロナウィルス流行時の大学病院の役割

大学病院は高度医療機関であり、公的な役割を果たす使命を持っています。その為、政府・自治体の要請によってその役割が決められるんですが、コロナウィルス対策における大学病院の最も大切な役割は、

 

「重症患者を受け入れて、救命すること」です。

 

大学病院には集中治療室が複数あり、人工呼吸器を使いこなせるお医者さんや技師さんがたくさんいて、少し前に話題になったECMOもすぐに使えます。このような設備があるので、コロナに感染して人工呼吸器を必要とする重症患者さんが送られてきます。逆に、軽症な人は殆どみかけません。

 

 

 

大学病院の重症患者数

最近は「感染者数が東京で400人を越えた!」とか「全国で1000人を超えた!」など連日のように不安になるような報道が相次いでいます。では大学病院の様子はどうかと言いますと・・・

 

なんと・・・

 

 

いつもと変わりません・・・(^^;)

 

さらに、中等症の患者さん用にもベッドを確保していますが、中等症の患者さんも殆ど居らず、準備されたベッドは今のところまったく稼動していません。

 

というわけで、感染者数がどんどん増えているようですが、おそらく重症患者さんの数はあまり増えていないんだと思います。今の医療体制が維持できれば、重症化した患者さんに対しても高度な医療を提供する事ができ、救命できる可能性が高いと思います。

 

 

軽症者とアパホテル

大学病院の病床数は重症患者さんがあまり増えていない事もあって、まだまだ余裕があるのに対し、感染しても無症状な人や軽症の人はホテルに収容されるようになっているようです。うちの近くにアパホテルがいくつかあるんですが、なんと、すべて閉店していました。。。

 

時間がある時に、デイユースでお風呂に入ったりのんびり仕事をしたり、けっこう利用してたんですけど・・・、残念です(涙)

 

というわけで、マスコミがこぞって報道しているように、感染者は増加している感じはしますが、重症者はあんまり増えておらず、重症患者さんの救命治療はまだまだ余裕が有ります。

 

そして、コロナ初期と比べて救命率が格段に高くなっているような気がします。なぜなら、コロナウィルス感染症に対する治療法も進歩しているからです。

次回は進歩している治療法などについて、お話させていただこうと思います。

 

 

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