大学病院の話

夜間・休日の受診、救急車での受診はお得?(1)

 

緊急ではない症状での休日受診・救急車での受診

先日、日曜日に大学病院で当直していると、救急隊から受け入れ要請の電話があり、血圧・心疾患でかかりつけだった患者さんが腰痛で救急車を呼んだので駆けつけているとのことでした。内科的な問題ではなさそうですが、かかりつけなので当院に搬送したいという救急隊からのお願いがあり、救急搬送を受け入れることにしました。

ただ、よく話を聞いてみると、腰痛は4日前からあり、症状は変わっていないということでした。。。今回は、このような受診が患者さん・そのご家族にとってお得なのかどうか、考えてみたいと思います。

 

夜間・休日診療の目的

夜間・休日診療のもっとも大きな目的は、緊急性にある患者さんに必要な医療を提供することです。つまり、生命の危機に瀕していたり、すぐに治療をしなければ死んでしまいそうな患者さんに対して、その場を何とかして平日の通常の診療につなげることが最大の役割です。

したがって、夜間・休日の診療では、病気の原因を検査して明らかにしたり、通常の治療を行うことは想定されていません。(というか、休日の少ない人数では不可能です・・・)。

 

夜間・休日の診療体制

通常の検査・治療の病院体制とは大きく異なり、看護師さん、検査技師さん、放射線技師さんなどの医慮スタッフは非常に少ないですし(だいたい1-2人)、大学病院ではお医者さんはほぼ全部のい診療科で当直してはいますが、(大学病院の当直事情に興味のある方はこちら;大学病院の当直事情(1))、入院中の患者さんにも一人で対応しなければならず、病院内でせかせか働いている中での診察になるので、やはり大変です。

 

さらに、検査もかなり限られています。検査項目も絞られていますし、レントゲン・CTも放射線技師さん1-2人で(入院中の患者さんの検査対応も含めてこの人数です)やってるので、かなり時間がかかることも少なくありません。

 

大学病院ではこんな感じですが、これでも非常に恵まれているほうなんです。なんと、近隣の病院はもっと手薄です。今でもたまに頼まれて近隣の病院で当直や夜間休日の診療を手伝いに行くことがありますが、病院によっては、必要があれば検査の人を呼び出してきてもらう(通称オンコール体制)システムを採用している病院も多いです。この「検査オンコール」体制では、検査技師さんが病院に到着するまで1時間くらいかかるので、検査の結果を大幅に待たなければいけません。

 

大きな病院だといっても、実はこんなに手薄なんです。皆さんの想像を超えた手薄さではないでしょうか^^;。夜間休日はこんな診療体制であることもあって、とにかくその場をしのいで平日に繋げるしかないんです。

長くなってきたので次回に続きます!

 

本日のまとめ

① 休日・夜間の診療の目的は緊急性のある患者さんを目的としている

② 休日・夜間の診療体制は非常に手薄い

③ 休日・夜間の検査体制も限られている

 

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