コロナ流行中の外来診療 未分類

コロナ拡大中の大学病院③(発熱患者さん編)

コロナウィルス感染拡大と大学病院の診療

今回は前回に引き続いて、先日体験した厳しい選択を迫られた実際の患者さんのお話です。。。

 

患者さんは入院前にコロナPCR検査

 

先日、僕が夜間に大学病院で当直をしていた時のお話です。75歳くらいの男性が発熱・呼吸苦を訴えたため、家族が救急要請をして、救急車が患者さんの自宅に駆けつけました。救急隊が近隣の病院に患者さんの受け入れ要請をしても発熱しているため受け入れを拒否され、やむなく大学病院で受け入れてもらえないかとのお願いの電話がかかってきました。

 

救急の先生は他の患者さんの救急対応に当たっていたため、私に相談があり、救急車を引き受けることにしました。救急車到着後、すぐに患者さんのCTを施行して肺炎の精査を行ったところ、普通の肺炎のようにみえる画像所見が得られましたが、一部にコロナウィルスによる肺炎に様にも見えるところもありました。

 

呼吸状態がかなり悪く、入院治療が必要な状態だったんですが、コロナに感染していた場合は院内感染を引き起こすことになるので、慎重に判断しなければいけません。もちろんコロナのPCR検査を出しましたが、結果は翌日の日中にならないと判明しないということで、やむなくコロナ患者用の集中治療室に入院してもらうことになりました。

 

 

 

コロナ患者用の集中治療室

コロナ用の集中治療室は厳重に管理されていて、遠くから患者さんを見ることもできず、医療スタッフも主にビデオモニター画面をみて患者さんを確認しています。もちろんご家族は患者さんに会うこともできませんし、なんと、一目見ることも困難です。

 

しかも、この患者さんはこれ以上悪くなると死んでしまう可能性が高かったんです(涙)。通常であれば、家族が一緒に付き添える個室型の病室を準備して、一緒に過ごせる時間を作ってあげるんですが・・・

 

看護師さんにお願いしてみると、

 

「そんなことは絶対に不可能です。」 との厳しいお返事が(涙)

 

 

このまま亡くなってしまったら、家族はもう会えなくて辛いので、そこを何とか・・・、とさらにお願いしたところ・・・

 

 

驚いたことに、亡くなった後も会うことは叶わず、感染防止のため専用のご遺体袋に入れられて、

 

火葬が終了するまで会うことは叶わないというシステムになっていることを知らされました。

 

 

正直言って、絶句しました

 

何と、死に目に会えないばかりか、遺骨になるまで会えないとは!!

 

ご家族にもやむなく説明してご理解いただきましたが、あまりに酷なシステムでしたが、感染拡大を抑えなければいけない社会情勢を考えると、やむをえないところです。

 

何とか少しでも安心してもらうため、コロナの検査の結果が陰性だったらすぐにご家族と一緒に過ごせる個室に移動できるよう頑張ることを約束させてもらいました。(幸いなことに、この患者さんは翌日まで状態を保つことができたので、大事には至りませんでした。)

 

非常に厳しい選択をせざるを得ませんでしたが、コロナ感染拡大の影響は医療・経済だけではなく、最後を迎える時にも大きな影響を及ぼしています。早く収束することを祈るばかりですね^^;

 

 

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