大学病院に受診した方が良い?
こんにちは。今回も引き続き大学病院の良いところのお話です。(これまでのお話はこちら:大学病院の良いところ・悪いところ①)。
大学病院の良いところ
④特別室が充実している
大学病院は規模が大きいだけあって、普通の病室(一部屋にベッドが4つ)に加えて、特別室が整備されていることがほとんどです。実は、これは大学病院の特徴の一つで、患者さんにとっては大きな良いところなんです(一部の人だけかもしれませんが・・・)。普通の入院ではもちろん普通の入院室(だいたい部屋に4つベッドがあり、相部屋です)、健康保険によって医療費がまかなわれます。一方、特別室は比較的広い個室で、ちょっと広いだけの個室からホテルみたいな部屋まであります。この特別室に入院したい場合には1日あたり3~10万円の差額ベッド代をお支払いただかなければいけません。(部屋のグレードや病院によってもお値段は様々です)
よく患者さんから質問されるんですが、
特別室に入院したからといって、「よく診て貰える」とか「特別な治療をしてもらえる」ということはまったくありません!!。
僕が働き始めた当初、こんなぼったくり料金の特別室をいったい誰が使うのか、そんな人はほとんど居ないのでは、と思っていました。しかし、実際に特別室の稼働状況を見てみると、常に満室です(^^;)。実は、世の中には特別室に入院したいという患者さんが非常に多いんです。
その理由として多いのは、やはりプライベート空間でゆっくりしたいというものがほとんどでしたが、それ以外にも、僕もなるほどなぁ、と思うことがありました。それは、芸能人、会社の役員、政治家など著名人は、安全上の問題、情報管理の観点、仕事上の都合で、とてもじゃありませんが普通の病室には入院できないんです。
こないだもこんなことがありました。有名な会社の役員の方が入院してこられ、「とにかく特別室じゃなければだめだ!」と強く仰るので、なんとかギリギリのところで特別室を準備することができました。その数日後、その患者さんが「明日社長がお見舞いにくるんだ。紹介するから〇時頃、スケジュールを明けておいてね」と仰るので、まったく同席したくなかったんですが、同席させていただきました。
指定の時刻に病室に伺うと、社長を筆頭に会社の偉い人がぞろぞろやってきて、なんとなくテレビで見かけたことのあるようなお顔もちらほら。。。この方々がお見舞いに来るとなると、さすがに普通の病室では格好がつかないのもありますが、お見舞いの人の多さもそうですし、ビジネス上の重要な話もたくさん飛び出し、特別室じゃなければダメな理由が良くわかりました。
ちなみに、なぜ僕が呼ばれたのかというと、ちょっと偉い人に会わせてよく診て貰っていると社長にお伝えしたかったようです。それに加えて、病状は大丈夫ですぐに復帰できますとも言ってほしかったんだとも思います(笑)
こんな話をしていると、お金があれば特別室がいいんじゃないかと思われる方もいらっしゃるかと思いますが、そんなことはありません!!
またまた長くなりそうなので、次回、特別室と普通の病室のどっちがよいのか、考えてみたいと思います☆
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