大学病院に紹介されてくる患者さんを診ていると、大学病院ではない普通の病院を受診した方が良かったと思える患者さんも少なくありませんし、また、受診方法があまりよくなかったために、しっかりと診察ができないこともあります。
多くの皆さんはまだまだ大きな病院に行くような機会は少ないと思いますが、ご家族や友人に付き添うこともあるかもしれません。そんな時に備えて、ここで大学病院でよく診てもらうためのコツをお伝えします。
重要なポイントは以下の5点です
・かかりつけの先生に紹介状を書いてもらう
・しっかりと予約して受診する
・お薬手帳を持っていく
・1人ではなく、家族と一緒に受診する
・症状の経過を簡潔に話せるようにしておく
①【かかりつけの先生に紹介状を書いてもらう】
大学病院を受診する際には、紹介状が必要です。逆を言えば、紹介状さえあれば受診できますので、それを逆手にとって、近くのクリニックに飛び込んで、「紹介状を書いてくれ!」とお願いすることで大学病院を受診することも可能です。
時々このように、飛び込みで小さなクリニックに受診して紹介状だけ書いてもらって受診される方がいます。しかし、その紹介状に書いてあるのは、
「貴院受診希望がありましたので、よろしくおねがいします」
の一行です。
紹介状の本当の名前は、「診療情報提供書」といって、「主訴・これまでの経過・ここが心配だから診てほしい」、といったような重要な情報が詰め込まれています。大学病院では、かかりつけの先生の見立てに従って診療を進めていくことになります。従って、飛び込みで書いてもらった紹介状には何の価値もなく、それだけで良い診療を行うことはどんな先生でも不可能です。
かかりつけの先生であれば、懇切丁寧に診療情報を記載してくれるはずですので、そのような紹介状を貰うと、受け取る側もしっかりと診なければいけないという使命感が沸いてきます。また、重要な情報が満載なので、患者さんのことが短時間でも非常に良くわかります。そして改めて患者さんに話を聞いたり、無駄な検査を省けたりするなど、非常に良い診療にも繋がります!
逆に、適当な紹介状や飛込みで作ってもらった紹介状をみると、びっくりしてしまいます。
というわけで1つ目の結論は、
かかりつけの先生を作り、いよいよ大きな病院に受診が必要な際には、かかりつけの先生にしっかりとした紹介状を作ってもらいましょう。
かかりつけの先生がしっかりとした紹介状を作ってくれない場合は???
→→困ったときに助けてくれない可能性があるので、かかりつけ医の変更を検討しても良いかもしれません。
(かかりつけ医の重要性については、近日中に説明させて頂こうと思います!)
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