コロナウィルスの影響で大学病院は大赤字
前回は東京女子医科大学の財政状況が非常に厳しい可能性があるというお話でしたが、東京女子医科大学に限らず、大学病院はコロナのせいで大変な赤字になっているようです。その実態が少しずつ見えてきたので、今回はコロナによる大学病院の経営環境について考えて見ます。
「全国医学部長病院長会議」から統計が発表されました
大学病院で働いている人以外はあまり馴染みがないと思いますが、大学病院の病院長と医学部長が集まって政策提言をしたり、世の中の医療などに意見を発表するをする、「全国医学部長病院長会議」という組織があります。
この組織から大学病院の経営がどうなっているのかを中心とした、統計データが公表され、コロナウィルスの影響により経営が圧迫されている実態が明らかにされました。
まぎらわしいいろいろな団体
この「全国医学部長病院長会議」は由緒正しい偉い先生の集まりですが、よく勘違いされている団体に「日本医師会」など「〇〇医師会」があります。そして、日本医師会や「〇〇医師会」はお医者さんの代表団体ではありません。
日本医師会は、開業医を代表する団体です。
勤務医は全く関係ありません。
最近は、東京都医師会の代表という人が出てきて、「言いたい事を言わせてもらう!」と怒っていろいろな事を言っていますが、「東京都医師会」は東京の開業医の先生の集まりです。従って、東京都医師会長も開業していらっしゃる先生です。
従って、感染症の専門家でも何でもない開業の先生だと思うんですが・・・、なぜ言いたいことを言っているのか若干分かりません。
コロナを受け入れていた大学病院の数
報告書によると、大学病院と名の付いた病院は136病院あったそうです。そして、136の大学病院の中で回答してくれた病院は84病院あり、コロナを受け入れていた病院の数は・・・
78病院(92.9%)
やはり殆どの病院でコロナ感染の患者さんを受け入れていたようです。
次回はもう少し詳しい統計を見ていきます。
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