大学病院の無給医(お給料の無いお医者さん)
今回は前回に引き続きて、大学病院には病院からお給料の出ていない先生が病院を辞めずに、アルバイト生活費を送っている理由を中心にお話をしていきたいと思います。(前回の記事はこちら:これは大変! 大学病院の無給医の話(1))
お給料がでないのに働く理由は?
会社員の場合、会社からお給料が出なければ、すぐに会社を辞めてしまう人が多いと思うんですが、大学病院ではお給料が出なくても頑張って働く人がほとんどです。なぜお給料が出ないのに頑張って働くんでしょうか。そこにはいろいろな理由があります。主な理由を一つずつ見ていきましょう。
理由(1):アルバイトがあるのでお金には困らない
大学からお給料が出なくても、医局がアルバイトを紹介してくれるので、週二回程度のアルバイトで普通に生活していくだけのお給料を得ることができるので(ケースバイケースで、必ずというわけではありませんが・・・)、そこまで貧しい生活にはならなりません。
アルバイトといっても、コンビニのバイトとは違います!!
お医者さんのアルバイトは、外の病院で外来をやったり、健診のお手伝いに行ったりなどで、アルバイト代もコンビニの5-10倍くらいかもしれません。
従って、大学・医局によっては、アルバイトだけで大学のお給料と同じくらいの年収になることもあります(大学のお給料は低いので・・・)。従って、大学からお給料が出なくても、アルバイトだけで同等の収入が確保できることが一つの理由になっていると思います。
理由(2):大学で勉強したいから
大学病院では最新の知見を勉強できる機会が多く、お金を払ってでも大学病院での診療に参加して勉強したいという先生も少なくありません。むしろ大学病院によっては、大学病院に来たくてもなかなかその機会を医局から与えてもらえないところもあり、医局人事でお給料に関係なく大学病院に呼んで欲しいとお願いする先生もいます。
というわけで、そんな志の高い先生方は、お給料がでなくてもへっちゃらです。
(特に、将来偉くなりたい場合には、大学病院での経験は非常に貴重なのかもしれません)。これもまたお給料が出ないのに大学病院で働くお医者さんが多数存在する大きな理由の一つだと思います。
理由(3):無給がずっと続くわけではない
お給料が出ないとはいえ、何年も続くわけではありませんし、アルバイトで収入は途切れないので期間限定であれば何とか耐えられるんです。。。従って、(2)の理由とは反対に、自ら望んで無給医になっていない先生たちであっても、概ね1年程度で人事異動があり、翌年は普通にお給料の高い病院での勤務になったり、ひょっとすると大学病院からお給料のでるポストに昇進できるかもしれませんので、その間をがんばって耐え凌ぐことができます。さすがに数年続くとなれば辞める人も多いと思うんですが・・・、。
というわけで、一言で言えば 終わりが見えているので、その先を見据えてがまん!! です。
お給料が出ないのに先生が大学病院で働く最大の理由は・・・・長くなってきたので、次回に続きます。。。引き続きもう少しだけお付き合いいただけると幸いです^^
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