緊急事態宣言がいよいよ解除されましたね! このまま平和な世の中に戻るといいのですが、皆さんの周りはどうでしょうか。
みなさんもストレスが溜まっていることと思いますが、引き続きがんばってください。
さて、前前回までシリーズで大学病院のお給料について紹介してきました。
興味のある方はこちら; 大学病院のお給料事情
おそらく一般的な平均よりは高いのではないかと思いますが、時給に換算するとコンビニと同じくらいと噂されることもあります。また、忙しい職業の代表としても紹介されることのありますが、実態は如何に??
というわけで、今回からは大学病院での勤務時間や勤務環境について、ご紹介していこうと思います。
今回は、分かりやすいように1日のおおまかな流れについてお示しします^^;
【大学病院の1日】
7時~8時 :朝のカンファレンス・朝の回診
9時~10時頃:外来開始・(または病棟業務)
緊急入院・他の診療科からのコンサルト・
学生への講義・研修医への指導など、
(様々な出来事にチームで対応)
17時頃 :夕のカンファレンス・夕の回診
18時頃~ :残った病棟業務、または緊急入院で発生した新たな病棟業務
患者さん・ご家族への病状説明
20時頃~ :研究カンファレンス(週に一回程度)
書類書き・退院した患者さんの書類まとめ(サマリ)
雑談
実験・論文作成
22時頃~:帰宅
こんな感じで一日が過ぎ去っていきます。
せっかくなので、もう少し現場のお話をすると、、、
さすがに1人だと外来・病棟の両方を診る事は不可能なので、6人程度で編成されたチームで仕事をこなして生きます。
チーム編成は、
若い先生2人、中堅の先生2人、チームリーダー1人、オブザーバー(偉い先生)1人
こんな感じです。
若い先生が緊急入院・他科からの相談などの窓口となって、難しい案件は中堅の先生に相談されます。
正解のない問題に直面した際には、チームリーダーが責任を持って判断する事になりますが、時折、オブザーバーの先生がしっかりやっているのかチェックします。
このチームは一蓮托生で、教授回診時のプレゼンテーションで偉い先生方と議論を戦わせなければいけませんが、前日の夜にみんなで世界中の論文を調べて理論武装したり、若い先生が疲弊しているときは、中堅の先生が全てを引き受けて、若手を休ませたり、とにかくチームの力で難局を乗り切っていかなければいけません。
それ以外にも、学会での症例発表のスライド作り、こまった患者さんへの対応、いろいろな職種への折衝、などなど、とにかくチーム力が試されますし、上の先生は若者を一人前のお医者さんにするために教育する責任もあります。
そして、以下の場合には早く帰れたり遅くなったりします。
<帰宅が早なるケース>
・もし、突発的な出来事がなければ、20時頃に全てが終了することがあります。
・患者さんの数が少ない時は赤線で示された突発事象に迅速に対応できるので、早く帰れます
<帰宅が遅くなるケース>
・教授回診の前日の夜(プレゼンテーションの準備を行うため)
・研究カンファレンスで実験結果を発表しなければいけないとき(実験をしなければ・・・)
・患者さんが集中治療室にいる時(気が抜けなくなります・・・)
というわけで、今回の結論は、
・大学病院はやはり忙しい
・けれど、時々早く帰れることもある
・重症患者さんの緊急入院、突発的な出来事でかなり帰宅が遅くなる
・チーム力が全ての鍵となる!
他の仕事についてあまり知らないので、一般的に大変かどうかというと、どうなんでしょか?
次回は有給休暇・夏休みなどのお休みについて、考えてみたいと思います。
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