大学病院に紹介されてくる患者さんを診ていると、大学病院ではない普通の病院を受診した方が良かったと思える患者さんも少なくありませんし、また、受診方法があまりよくなかったために、しっかりと診察ができないこともあります。
前回に引き続き、5つの重要なポイントを説明していきます。本日のポイントはこの2点です。
・しっかりと予約して受診する
・お薬手帳を持っていく
【しっかりと予約して受診する】
実は、紹介状を持って予約をしないで外来にやってくる患者さんは少なくありません。(もちろんやむを得ない場合もありますので、必ずしも悪くはありません)。
そして、初めて会う患者さんから詳しくい話を聞いたり、詳しく診察をすると、30-60分くらいすぐに経過してしまいます。
冷静に考えてみると、5人の患者さんが予約をせずに受診したとすると、それだけで5時間かかりますが、午前中の枠だけでは終わるはずもありません!
従って、もし予約をしないで来院される患者さんが多い場合には、一人当たり10-30分くらいで終わらせていかなければいけません。
すなわち、予約しないで来院される患者さんに対しては、時間をかけて診察したり話を聞いたりする時間は無いんです!
それに対して、予約してきてくれた患者さんは、予約された貴重な時間があるので、しっかり診ます!!
やっぱり、手順にのっとって準備をしてきてくれたので、こちらも礼儀をつくしてしっかり診なければいけないとも感じますよね。
お医者さんも人間ですから!!
ちなみに、昨年の紹介受診外来で、10人以上が予約外で来院され、朝から死ぬ気でがんばりましたが、6時間くらいお待たせしてしまったことがありました。。。
あのときは辛かった・・・
ひたすら「お待たせしてすみません・・・」でした。。。
それに対して、予約してくれた患者さんは、なるべく時間どおりにお待たせせずに診察室に呼ぼうと努力もしますので、
予約していくと、待ち時間が少ないうえに、よく診てもらえます!!
【お薬手帳を持っていく】
お医者さんは、お薬手帳をみて、どんな薬を飲んでいるのか拝見するだけで、どのような病気をどのように治療しているのか、だいたい分かります。
もし、紹介状に十分な情報が記載されていなかったとしても、お薬手帳を見るだけで、それに匹敵する情報が伝わるんです。
薬の名前を見るだけで・・・っと思われる方も多いかもしれませんが、皆さんの想像以上に我々にとってはお薬手帳のもつ情報は大きいんです。
さらに、薬の飲み合わせの問題もあります。相性の悪い薬を一緒に飲むと、効果がなくなってしまったりしますからね。
というわけで、お薬手帳は是非持っていってください!
本日のまとめ
・大学病院に紹介受診するときは、予約して行くことで、待ち時間少なく、しっかりと診てもらえる
・お薬手帳を持ってくと自分の病気のことがしっかりと分かってもらえる
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