コロナウィルス感染拡大と大学病院の診療
明けましておめでとうございます。秋頃から業務量が激増して更新をお休みしていましたが、年明けとともに少しずつ再開していきますので、宜しくお願いします。
さて、長い間お休みしていた間にコロナウィルスの感染が急激に拡大し、世の中が少し混乱してきています。そんな中での大学病院の内情を少しお話させて頂きます。
コロナ感染拡大と大学病院の診療
コロナウィルスの感染が拡大し、毎日のように1日の感染者数が過去最大を記録しています。そして、いよいよ緊急事態宣言が出るとか出ないとか・・・。毎日のようにニュースの大きなトピックスとなっています。
そんな中で大学病院の診療で変わったことは・・・
入院中の患者さんとご家族の面会が禁止になりました。。
すなわち、患者さんは病院に入院すると、退院するまで家族と会えなくなってしまいました^^;。これは結構インパクトの大きい変更で、患者さん・ご家族にとっても大きな痛手となっています。(詳しい話はまた近いうちに。。。)
それ以外に大学病院の診療で大きく変わったことといえば・・・
ほとんどありません!!
敢えて言うなら、救急の先生が中心にコロナウィルス患者・発熱患者を診てくれているので、それ以外の救急受診の患者さんの診療をお手伝いさせていただく位です。
僕の勤務する病院では、救急の先生が中心となってコロナ患者の診療にあたってくれているので、救急の先生の忙しさが激増している気がしますが、それ以外の診療科はそれほど業務量が増えているわけではないと思います。やはり、コロナ患者対応に従事しているかしていないかで大変さがかなり異なっているようです。
このような視点から見ると、医療者に支給されると噂される国からの慰労金は、本当にコロナを診ている先生にたくさん支給して欲しい!!と思っちゃいます。。。(一方、コロナにあまり関係の無い眼科とかには支給不要なのでは・・・とも思ったりします。。。)
コロナ感染拡大と看護師さん
上記の通り、我々医師は必ずしも大変とは言えませんが、看護師さんは少し状況が違います。
大学病院はコロナ感染患者の中でも重症化した患者さんを中心に転送を引き受けて、人工呼吸器とありとあらゆる薬剤を用いて集中治療を行います。治療を行う病室はもちろん集中治療室です。
そのため、通常の集中治療室とは別にコロナ患者さん用の集中治療室が必要となり、すぐさま工事を行って集中治療室を整備しました。しかし、昨今のテレビで騒がれている通り、集中治療室での看護を行える看護師さんがなかなかいないのです。
大学病院では全くいないわけではないので、経験がある看護師さんが強制的にコロナ患者用の集中治療室への配置転換を命じられ、配置転換されることが多数ありました。やはり若くて独身の看護師さんが移動することが多かった気がします・・・。
半強制的な配置転換をどうしても受け入れられずに離職する看護師さんもいましたが、驚いたことに殆どの看護師さんが文句も言わずに一生懸命日々の業務をこなしています。その姿を見ると、本当に頭が下がります。
一般病棟の看護師さんにも影響が無いわけではありませんが、やはり慰労金を給付するなら是非、直接コロナの患者さんに接する看護師さんに手厚くして欲しいと思います。。
(次回へ続きます)
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