大学病院のMRさんのあれこれ(優秀なMRさん)
今回も前回に引き続き優秀なMRさんのお話です。。今回は、優秀なMRさんを考える前に、その前提となるMRさんとお医者さんの関係について考えてみました。(迷惑なMRさんのお話はこちら:MR(医薬情報担当)さんのあれこれ(4)(迷惑なMRさん①))
優秀なMRさんの前提条件
MRさんの頑張り
MRさんはお医者さんに自社製品を処方してもらうことで、自分の担当製品・担当病院で自社製品のシェアを伸ばすことが重要な任務です。従って、薬を処方してもらう為にあれやこれや作戦を考えてきます。一昔前には、接待がおおっぴらに行われていて、夜のお店にお医者さんを案内することも珍しくなかったようです。
最近はそのようなことも厳しく禁止されるようになり、一昔前にばらまかれていたタクシーチケットなども必要がある時にその分だけしか渡せないようになるなど、接待の差別化が難しくなりました。一昔前の先生は、今の時代が信じられないといいますが、若い先生からみると全うな付き合いに戻ったという意見が多いのですが・・・
ちなみに、最近の差別化で大学病院のMRさんが頑張っているのは、薬説明会の時のお弁当です。週に一回程度、薬屋さんの説明を30分くらい皆で聞く時間が設定されていて、その時に限りMRさんがお弁当を用意してくれます。そのお弁当はおそらく普通に買うと2000-3000円位する百貨店で売っているようなやや高級なお弁当なんです。
最近のMRさんは頑張って美味しいお弁当や医局の先生の好みのお弁当を準備するべく頑張っています^^;。
個人的には、別にいいのに・・・と思うのですが・・・
お医者さんが薬を処方する時に重視すること
お医者さんにもいろいろな人がいて、接待が好きな先生やお弁当の良し悪しで処方を考える先生も若干ではありますがいるかもしれません。
しかし、お医者さんがお薬を処方するときに最も重視するすることは何かというと、当たり前ですが、薬の効果と安全性です。MRさんからどんなすごい接待を受けようと、どんなに仲がよかろうと、お弁当が美味しかろうと、効果の乏しい薬、危険性の高い薬は使いません。
したがって、MRさんの頑張りもさることながら、やはり薬の製品力が最も問われます。一方、血圧の薬やコレステロールの薬など、一般的に良く使われる薬は、製品力にそれほど差はなく、どれを使ってもあまり変わらないので、お弁当の美味しさやMRさんとの仲のよさが発揮されるかもしれません(笑)
こんな実情を踏まえて、真に優秀なMRさんについて、次回考察していきたいと思います。
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