今日は晴れ晴れとして、いい天気ですね。コロナだけが残念です!
前回の続きです。。
一般的に、夜間・休日の診療の主な目的は、
① 生命の危機に係わるかどうかを判断する
② 生命の危機に瀕する場合、その危機から遠ざける緊急治療
③ 緊急性が無い場合に、日中・平日の受診をお勧めする
です。
特に、規模が大きくなればなるほどこの方針が徹底される傾向にある感じがします。
そして大学病院はその最たる病院で、②の「生命の危機に瀕する場合は、その危機から遠ざける緊急治療」を必要とする急患に備えて、体制を整えています。
これこそが、大学病院でほぼ全ての診療科の先生が当直をして、何が起こっても対応できる体制を整えている理由です。
さらに、一度重篤な患者さんが来院されたら、そこにかかる労力は甚大なものになるので、その時に備えて体力を温存しておきたいというのもあって(そうはいっても患者さんが多いのも事実で殆ど寝られずに翌日の業務に入ることも少なくありません!)、大学病院でなければ診療が難しい患者さん以外は、近隣の病院・診療所をお勧めしています。
一方で、生命の危機に係わらない場合には、長い時間待たされて、症状を楽にする薬を1-2日分処方され、翌日の受診を指示されて終了することになります。
というわけで、お気づきの方もいらっしゃると思いますが、労力をたくさん必要とする割に生命の危機には瀕していないことが分かるだけなので、コストパフォーマンスが著しく悪くなります。
ほんとうに重篤な患者さんは、他院を受診して、そこからDoctor to Doctor(いわゆる紹介元の医師から紹介先の医師への直接依頼)で相談があるので、大学病院で松よりももう少し受診しやすい病院に相談するほうがお得なような気もします。
皆さんも夜間や休日に、病院に電話したら診療をお願いしたら他院を勧められたり、翌日受診を指示されたり、対応できないといわれたことがあるかもしれません。その内実の一部はこんな理由があるのかもしれません。
そんなわけで、夜間・休日の受診は慎重にご判断ください!
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